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連立方程式
を
について解けば
の逆マトリクスが求まる:
逆マトリクスの計算を効率よく行うには行列式が必要となる。
一般に、n行n列の正方マトリクス
の逆行列
は、
と表される。
ただし、
はマトリクス
の行列式を意味し、
は
の余因数を意味する。
[証明]
と表すとき、
マトリクスの積の定義より、
マトリクス
のi行j列の要素は、
と表される。
ここで、行列式の要素と余因数の関係式(3)より、
であるから、マトリクス
の対各要素は行列式
と等しく、
非対角要素は
である。したがって、
であるから、
が成立する。
Subsections
平成15年7月4日