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間接測定法
電圧と電流を測定し、
で求める。
接続の仕方は、2種類ある。
図 14:
消費電力測定のための回路
![\includegraphics[width=14.5cm]{/home/nisimiya/Bunsho/Daigaku_and_Jimu/Lesson/Subject/Keisoku/FIG/naibu_hikaku.eps}](img248.png) |
(a)の場合の消費電力を
, (b)の消費電力を
とすると、
まず、(a)の場合は、
となり、
が誤差となる。(b)の場合は、
となり、
が誤差となる。
電流力計型電力計を用いることにより、直接電力を測定できる。
電圧と電流に位相差がない場合
の時の瞬時電力は以下のように求められる。
電圧と電流の位相差が
の時
有効電力と無効電力
[W] を有効電力と言い、抵抗消費分を表している。
また、
[Var] を無効電力と言う。
無効電力はリアクタンス分で消費される電力で、単位の Varは、Volts amperes reavtive の略。
を皮相電力と言う。
さらに、
は、力率と言い、
なる関係が成り立つ。
3個の電圧計の読みと1つの既知抵抗から負荷で消費される消費電力
を求めることができる。
図 15:
3電圧計法の結線図
![\includegraphics[width=12cm]{/home/nisimiya/Bunsho/Daigaku_and_Jimu/Lesson/Subject/Keisoku/FIG/3dennatu_kairozu.eps}](img283.png) |
負荷電圧と負荷電流の位相差を
とすると、
が力率になる。
図 16:
ベクトル
![\includegraphics[width=10cm]{/home/nisimiya/Bunsho/Daigaku_and_Jimu/Lesson/Subject/Keisoku/FIG/3denn_vector.eps}](img284.png) |
電圧と電流の位相関係は図16のようになっている考えられるので、交流電力(有効電力)Pは電圧と電流の積に力率をかければ良い。
 |
(71) |
以下のように力率を求める。
図16の位相関係より、
これより、力率を求めることができる。
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(73) |
式(71) および (73)より、電力Pは、
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(74) |
前節では3つの電圧計を用いて電力を求めたが、同様に3つの電流計を用いること
により負荷電力を求めることができる。
結線は以下のようになる。
実抵抗
に流れている電流の位相が
負荷電圧の位相と等しくなる。今、負荷電流
負荷電圧より
だけ遅れていると仮定するとベクトル図に直すと、以下のようになる。
交流電力
は、(電圧)x(電流)x(力率)より、
 |
(75) |
となる。
また、ベクトル図より、各電流および位相差との関係は
 |
(76) |
である。
これらより
を求めると、
となる。
また、力率は式(76)より
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(78) |
と、求めることができる。
各相の瞬時値は、
と表すことができる。ベクトル表示では、
となる。
したがって、
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(85) |
が成り立つ。
同様に電流に対しても、
 |
(86) |
となる。
電力Pを求めると、
となる。したがって、図(19)の様に結線することにより、2台の単相電力計を用いることにより、三相電力が測定できる。
次に以下のようにして力率を求めることができる。
電圧-電流の位相差を
とすると、
より、
また、
を求めると、
ところで、
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Nobuo Nishimiya
平成18年9月25日