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磁束密度
の磁界中におかれた導体または半導体に電流
を流した場合、電流と垂直な方向に起電力
が生じる。
この
をホール電圧と言う。
これは、磁界中を運動する電荷がローレンツ力を受け、電荷が偏ることにより生じる。
n型半導体とp型半導体では、発生するホール電圧
の極性が異なる。
キャリアが電子のn型半導体の時を考える。
図 21:
ホール効果 n型(図の奥の電流密度が上がる)
|
キャリアが電子のp型半導体の時を考える。
偏った電子、またはホールの空間電荷により生じる電界を
とすると、
この電界により電荷
が受ける力
とローレンツ力による力
がつりあう。
したがって、
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(104) |
となり、
 |
(105) |
となる。ただし、
は、電荷の速度である。
また、ホール起電力を
とすると、
となる。
いま、単位体積あたり、電荷の粒子が
個あるとき、電流
は、
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(108) |
となるので、
ホール電圧
は
 |
(109) |
となり、
をホール係数
という。
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Nobuo Nishimiya
平成18年9月25日