Next: 9 磁束、磁界測定
Up: elec_measure_out
Previous: 7 電力, 位相測定
磁束密度 の磁界中におかれた導体または半導体に電流を流した場合、電流と垂直な方向に起電力が生じる。
このをホール電圧と言う。
これは、磁界中を運動する電荷がローレンツ力を受け、電荷が偏ることにより生じる。
n型半導体とp型半導体では、発生するホール電圧の極性が異なる。
キャリアが電子のn型半導体の時を考える。
図 21:
ホール効果 n型(図の奥の電流密度が上がる)
|
キャリアが電子のp型半導体の時を考える。
偏った電子、またはホールの空間電荷により生じる電界をとすると、
この電界により電荷が受ける力とローレンツ力による力
がつりあう。
したがって、
|
(104) |
となり、
|
(105) |
となる。ただし、は、電荷の速度である。
また、ホール起電力をとすると、
となる。
いま、単位体積あたり、電荷の粒子が個あるとき、電流は、
|
(108) |
となるので、
ホール電圧は
|
(109) |
となり、
をホール係数という。
Next: 9 磁束、磁界測定
Up: elec_measure_out
Previous: 7 電力, 位相測定
Nobuo Nishimiya
平成18年9月25日