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行と列の数が等しいマトリクスを正方マトリクス5と呼ぶ。
さらに、
行と列の番号が等しい要素を対角要素6、
行と列の番号が等しくない要素を非対角要素7と呼ぶ。
であるから、任意のマトリクスに対して、左、あるいは、右から、マトリクス
を掛け算しても、マトリクスは元のままである。
このような対角要素がすべて
で、かつ、非対角要素がすべて
の正方マトリクス
などは単位マトリクス8と呼ばれ、掛け算に関して単位元となる。
この単位マトリクスは、
,
,
, [
]
などの記号で表わされることがある。
また、単位マトリクスの
行
列の要素を表すのに記号
を用いることがある。
この表記法はクロネッカのデルタ(
)9と呼ばれている。
平成15年7月4日