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10を底とする対数を常用対数と呼ぶ。
常用対数は非常に大きな数や、微少な数の桁数(概数)を知る上で有用である。
たとえば、
であることからもわかるように、
その常用対数が
である数は、
桁の数値である。
このように、概数を求める上で常用対数は有用であるが、
微分や積分を計算する上では
を底とする方が便利である。
はネピアの数と呼ばれ、これを底とする対数を自然対数と呼んでいる。
指数関数と対数関数の関係、
から、
と書き表すこともできるので、
と置き換えれば、
とあらわされる。したがって、
のグラフから、横軸
のスケールを変
換して
を表すことができる。
このように、指数関数は
の選び方に依らず、同じようなグラフになる。
ところで、
の微分を計算すると、
と表されるので、
となるよう
を定めると、微分が簡潔な式になる。
このためには、
と置く。この式を
について解くと、
より、
と表される。これより、
であれば、
となり、
微分(導関数)がもとの関数と一致する。
この
はネピアの数と呼ばれている。
ネピアの数は無理数であるため、円周率を
と表すのと同様に、
通常、記号
で表す。この表記はオイラーによって提案された。
平成15年12月23日