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組みのデータ
が与えられたとする.
このとき,各データの組みの直線(一次式)
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(2) |
からのずれが最小となるように,係数
を決定する.
各データについて,式(2)からのずれ(誤差)の2乗の和
 |
(3) |
を自乗誤差と呼ぶ.
自乗誤差は負になることはないので(
),
これが最小になるように定数
,
を定める.
- 式(3)を最小にする
についての条件を求める.
式(3)は,次のように変形できる.
上式は,
についての2次式であるから,
について微分することで
1,
自乗誤差
を最小にするための条件が求まる.
結果は次のようになる.
この条件式に,式(3)の
についての偏微分を代入して,
となる.さらに,式を整理すると次式が得られる.
 |
(4) |
- 式(3)を最小にするための
についての条件:
式(3)は
上式を
について偏微分して0と置くと,
上の変形と同様にして,条件式が求まる.
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(5) |
式(4), (5)を
,
についての
連立1次方程式として解けば,1次式(1)の係数が定まる.
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TKinoshita
2016-11-28