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- 奇関数
ただし、
.
周期
であるから、
と展開できる。
両辺に
をかけ算し(
)、
1周期(
)に渡って積分することで展開係数が求まる。
したがって、
[例] - 偶関数
全波整流波形
周期を
とする偶関数であるから、
と展開できる。
この式の両辺に
をかけ算し1周期(
)で積分すると、
展開係数が求まる:
のとき、
のとき、
したがって、
と展開することができる。
で積分して係数を求めることもできる。
16項までで計算を打ち切った場合のフーリエ級数を下図に示す。
連続関数をフーリエ級数展開した場合にはGibbs現象は発生していないことがわ
かる。
さらに、この無限級数に対する近似の二乗誤差を計算すると、
と表される。
下図に示す数値計算結果をみると、二乗誤差は
のオーダで0に収束する(
)。
T.Kinoshita
平成17年6月30日