複素数の対数
w = log(z)
= log|z| + j∠z
- 対数関数の複素関数としての性質
- 対数関数による複素平面への写像
- 対数関数の複素関数としての性質
- 対数関数による複素平面への写像
w = loge(z)
による、複素 z 平面から複素 w 平面への写像
- 操作方法
- clear ボタンを押すと、左側に複素 z 平面、右側に複素 w 平面(w=log(z))が表示される。
画面を消去し、表示を再開する場合も clear ボタンを押す。
- z 平面上でマウスカーソルをドラッグすると、その軌跡が z 平面上に描かれる。
同時に、w 平面上には w=log(z) による写像が描かれる。
- 説明
- z 平面で原点を中心とする円を描く(絶対値 = 一定)と、
写像は虚軸と平行な直線になる。
- z 平面上の原点を通る直線(偏角 = 一定)は、
w 平面では実軸と平行な直線に写像される。
- z 平面において、点 A から出発し、内側に原点を含まないように軌跡を描いて、
もとの点 A へ戻ると、
w 平面上の写像も元の点へ戻り、閉じた図形を描く。
- z 平面において、内側に原点を含むように軌跡を描くと、
w 平面上の写像は閉じた図形を描かない。
w = log|z| + j∠z
であるため、zの値は元の点に戻っても、
原点をまわると偏角には差(2π)が生じるたため、
wの虚数部の値がもとの点の値とは一致しないためである。
このように対数関数 w = log(z) は多価関数となっている。