次図のタイムチャートに示す動作をする論理回路を設計する.
ここで,
入力をA, B, C, D とし,出力をZとする.
なお,タイムチャートに示されていない入力に対しては,
出力を定めないことにする.
すなわち,(A, B, C, D) = (1, 1, 0, 1), (1, 1, 1, 0), (1, 1, 1, 1)
の場合の出力Zは,0, 1 のどちらでも構わないことにする.
以下,これらを
未定義項と呼ぶことにする.
右上図のようにこの場合のカルノー図を描き、
簡単化した論理式を求める.
その手順は以下の通りである.
- カルノー図の各セルに出力値(0 または 1) を記入する
- 出力を定めない未定義項に対応するセルに星印「*」を記入する
- 1と記入されている隣合うセル,2, 4, 8 (2N)個の長方形領域
のグループにまとめる
- *と記入されている未定義項を含めたほうがより大きなグループにまとめ
ることができる場合には,
その未定義項を1と解釈してグループに含める
- 各グループについて,その場合に1になる積形式の論理式を求める
-
すべてのグループについて,上で得られた論理式の和が,
求める出力信号に対する論理式である
上図の例では,(A,B,C,D)=(1,1,0,1)の場合の未定義項を1とみなして,
が求まる.