カルノー図による論理式の簡単化(論理和の論理積形式)

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積形式での簡単化(論理和の論理積)

先に取り扱ったカルノー図による論理式の簡単化では, 出力が1になる項に着目して,
グループ分けして得られた論理式(論理積形式)の論理和を取ることで 簡単化した式を求めた.

ここでは,出力0に着目して,論理式を簡単化する.

論理代数(ブール代数)では,論理積と論理和は互いに双対であるから、
次のように積形式で論理式を導出することもできる.

<例>


Z = (A+B)(B+C)

  1. 出力0のセルをグループにまとめる
  2. 各グループから次の要領で論理式を求める
    • このグループ内だけが 0 になる(他は1)論理式を求める
  3. 求める出力を表す論理式は,各グループの論理式の積で表すことができる

Z1 = A + B
Z2 = B + C
Z = Z1·Z2 = (A + B)(B + C)

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まとめ

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演習問題

[表1] 3入力1出力回路の真理値表
入力 出力
A B C Z
0000
0010
010 0
0110
1000
1011
1101
111 1

  1. [表1] に示す真理値表からカルノー図を描き,出力値1に着目して, 出力 Z を A, B, Cの論理積の論理和の形式で表わせ.
  2. [表1] に示す真理値表からカルノー図を描き,出力値0に着目して, 出力 Z を A, B, Cの論理和の論理積の形式で表わせ.


達成目標


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