paintメソッドのオーバーライド

描画する直線のパス(あるいは，輪郭)が Shape クラスのオブジェクト path に格納 されているとする． このとき，Graphics2Dクラスのメソッド draw を用いて， 次のようにして，パネル(jPanel1)の上に線を描画することができる．

1. 他のコンポーネントを描くなどの作業をスーパークラスのpaint メソッドで処理する
2. Graphics2Dオブジェクトの機能を使用して図を描く
   1. 描画するパネルのGraphics2Dオブジェクトを取得する
   2. 描画色を赤色に設定する
   3. 描画する線幅を設定する
   4. pathオブジェクトに従って描画する
      • pathの設定は，マウスドラックを処理するメソッド内で 済ませておく

public void paint(Graphics g) {
super.paint(g);	スーパークラスの paint メソッドを呼び出す
Graphics2D g2 = (Graphics2D)jPanel1.getGraphics();	jPanel1のGraphisを取得し，Graphics2Dに変換する
g2.setColor(Color.RED);	描画色を赤にする
g2.setStroke(new BasicStroke((float)8));	線幅を8ピクセルにする
g2.draw(path);	pathに指定された図を描く
}

• g2 はGraphics2Dクラスのオブジェクトに対するもので， Graphics2DはGraphicsのサブクラスであるから， パネルjPanel1が持つGraphicsオブジェクトをキャストして使用すること ができる．
• setColorメソッドは描画する図の色を定める
• setStrokeメソッドは線の幅(太さ)を決めるものである
• drawメソッドはpathに指定された輪郭に従って図を描く