レポート

• レポートは調査や研究結果を事実としてまとめた文章
• 自分の調査内容を論理的に記述し，読み手の理解を得るもの
• 著者の意見は必須ではない

文章表現の例

1. 書き言葉を用いる．[話し言葉は使用しない]
2. 「である」体(常体)を使用する．[「です・ます」体(敬体)は使用しない]
   ウィルスソフトは読み込んでも，動作させない限り感染することはありません．
   
   →  感染することはない

3. 体言止めは使用しない(表現が乱暴・粗雑であると受け取られる)
   サイバー犯罪とは，ネットワーク上で行われる犯罪の総称．
   →  総称である

4. 「... だ」(紋切り型の末尾)は使用しない
コンピュータウイルスとは，電子メールなどを媒介にコンピュータに侵入してくる特殊なプログラムのことだ．
→  プログラムのことである
5. 受身(受動態)の文章を多用しない
6. 修飾文の多用は避け，簡潔な表現を用いる
7. 感情的な表現や，あいまいな表現を避ける
   ウイルス対策ソフトを使うといいと思います．
   →  使うとよい
   ウイルス対策ソフトの使用が効果的でしょう．
   →  使用すると効果がある

8. —(ダッシュ)や ...(リーダ)は使用しない
   これらは余韻を残すために使用するが，論理を不鮮明にするので使用しない
   見ただけでウイルスに感染してしまう ... なんでことも珍らしくはありません.
   →  感染することがある

9. 事実と意見を区別する
10. 簡潔な短文で表現する
    ワームはそれ自身が独立して実行可能なプログラムであるので， あるシステムからあるシステムに感染しようとする時に宿主になるファイルを必要としない．
    →
    ワームはそれ自身が独立して実行可能なプログラムである． このため，あるシステムから別のシステムに感染しようとするときに宿主となるファイルを必要としない．

11. 簡潔な短文で表現する．(2) 複雑な文は複数に分割する
    コンピュータウイルスは，種類が１つだけではなくて、 いくつかに分かれておりそれぞれさまざまな役割を持ち， その役割通りにコンピュータに被害をもたらすものであり， そのコンピュータウイルスを作り誰かに送り付けられるといわれているが， もし日本国内でそのような行為をした場合， さまざまな罪が適用され罰せられる．
    →
    コンピュータウイルスは種類が１つだけではなくて， 幾つかにに分類される． コンピュータウイルスはその機能に応じてコンピュータに被害をもたらす． 日本国内では，作成したコンピュータウイルスを誰かに送り付けると， さまざまな罪が適用され罰せられる．

12. 主語と述語の関係を明確にする
13. 見出しや表題には「？」のような記号の使用を避ける

    コンピュータウイルスとは？
    　　　コンピュータウイルスは電子メールやホームページ閲覧によって，コンピュータに
    　　侵入するプログラムです． ...

    →

    コンピュータウイルス
    　　　コンピュータウイルスは電子メールやホームページ閲覧によって，コンピュータに
    　　侵入するプログラムである． ...
    

わかり易い文章の書き方

• 最初に概略を示し，続いて細部を述べる
• 平易な言葉を用いる
• 一文を短くする
• 文の構造はできるだけ簡潔にする

注意

• 著作権を尊重する

本日の提出課題

配られた資料の 図6「主な死因別にみた死亡率の年次推移」 を文章で説明せよ．
レポートは授業時間内に印刷して提出すること．

次回10/11(木)は図書館の利用方法  (集合場所:図書館1階 ，集合時間:11時)