IPアドレス
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パケットを目的の場所に転送するためには、ネットワーク上の各機器を識別する必要がある。
そのための識別番号は、IPアドレスと呼ばれるものが採用されている。
同じIPアドレスが重複して割り当てられないように、
全世界で共通な管理が行われている。(NIC: Network Information Center)
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IPアドレスはインターネットの「住所」に当たり、
32ビット(4バイト,0.0.0.0〜255.255.255.255)で表される。
パケットは、IPアドレスで指定された送信先まで、このアドレスを頼りに、
様々なルータ機器を経由しながら転送されて行く。
例えば、
202.254.96.188
は、本学HPサーバのIPアドレスである。
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IPアドレスを使えば、2の32乗(232)の機器を識別できるが、
それだけでは、宛先がどのLANに接続しているかが判断できない。
この判断を行うために、IPプロトコルではIPアドレスを、
- LANを識別する部分(ネットワーク・アドレス)と
- LAN上で当該の機器を識別する部分(ホスト・アドレス)
の2つに分けている。
宛先のIPアドレスのネットワーク・アドレス部分と送信元のIPアドレスのネットワーク・アドレス部分比較することで、
宛先が現在のLAN上にあるのかを確認できる。
IPアドレスの表記法
32ビット(4バイト)を1バイトごとの4組に分け,コンマ(.)で区切って表記する
[例] 202.254.96.188
11001010 11111110 01100000 10111100 (32ビット列)
202 . 254 . 96 . 188 表記
8ビット(1バイト)整数の最大値は
1111111(2) = 28-1=255(10)
であるので,コンマで区切られた各数は0〜255までの整数値となる。